2012年12月02日

手を使って計算しよう(1)

1年生の3人と、ハーモニー食堂さんで「繰り上がりのある足し算」をしました☆

いつもと違って、一般のお客様のいるカフェでのクラスです。
まずは、声を出して体を動かす「リズムの時間」を、屋外の安全な駐車場のスミで行いました。


あらかじめ、アスファルトの上にチョークでケンケンパのような円と、数字の1〜11を描いておきました。
「合わせて10になる数、ど〜れだ」と、わたしが7の円にのると、子どもたちが喜んで「3!」と言いながら3の円の中に集まります。しばらく続けて、12、15など大きな数でも試してみます。
これは、学校の授業でもよく訓練する問題なので、大体スムーズにできました。


一通り体を動かし声を出して発散したら、「大人の人がゆっくりお茶を飲んでいるカフェだから、ヒソヒソ声で話そうね」と、約束して静かに室内に戻ります。


「数のうた(概念)」の、「ねずみホテルは九つの部屋」「10集まったら一袋」をすっかり忘れていたようなので、もう一度お話を語り聞かせして「ねずみホテル」の絵を一緒に描きました。





画像は高学年が描いたものなので、桁が多いです。

右から、一匹ホテル、十匹ホテル、百匹ホテルです。
それぞれ一の位、十の位、百の位を表しています。
自分で思うホテルの窓に色を塗り、お客さんがいる部屋の数を決めます。
それを、数字でも書きます。
その並んだ三桁の数字を、正しく読んでみます。

ところが、子どもたちは191を「ひゃくきゅうじゅういち」と読まず
「1たす9たす1は、11!」と言い出しました。
数字を見ると足し算の計算を始めてしまうほど、日頃から訓練しているのね。
でも、残念ながら、位の概念が分かっていないことも分かりました。


さて、どうするか。


今日は、数え棒になる棒を数百本と、輪ゴムをたっぷり用意してきてあります。
子どもたちは棒を10本数えて、10のかたまりを作ります。
そして、輪ゴムでまとめていき、じゅう、にじゅう、さんじゅう...と数える体験をします。
案外、これも難しそうです。

また、学校の数え棒では、10のかたまりが、印刷した薄っぺらなカードです。
棒が10本集まると重くて太いことを、体で知ることが必要です。


10のかたまりを作りながら、半端な数の棒もあつめてある数を作ります。

つづく
  

Posted by はらかずこ at 09:31算数